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シンディ・ストンリバー。都内の大学生。マスター・ベーBSと書いて「ひとりBBS」と読む。


by shinji717

北極圏

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Finland旅行の大まかな日程はこんな感じでした。

<1月2日>
8:55  FinnAirでCopenhagen→Helsiniki
11:40 Helsinki→Rovaniemi
到着後は街歩き。久しぶりに見る雪。世界中からの観光客。

<1月3日>
9:00 宿を出て、サンタクロース村へ。
サンタクロースを表敬訪問。
サンタクロースは日本語喋れて、日本の地名も知ってた。「荻窪」とか普通の外国人がしらないこともw サンタクロース村にはサンタ郵便局がある。そういえば自分も幼稚園くらいのときに、サンタさんに手紙を書いた気がする。あの幼い頃の自分が手紙を書いていたサンタクロースに会いに、サンタの地にやってきたと思うと感慨深いものがあった。
サンタクロースと写真撮影も可。ただし20ユーロの支払いが必要。これを商業主義だとか金儲けだとか、夢の無いことは決して言ってはいけない。ここまで来て20ユーロけちっていてはろくな人間になれないと思ったw
午後はRovaniemi教会へ。
Rovaniemiは第二次世界大戦で徹底的な被害を受けた都市。
Finlandはドイツと連合していたものの、末期になってソ連の圧力を受け、ソ連と和解。ドイツ軍を国から追い出そうとしたところ、ドイツ軍はこの国から出て行くついでに町々を攻撃。
このRovaniemiは3つの建物を残して徹底的に破壊されたそうだ。で、教会には家族を殺された遺族が嘆く像や戦死した戦友を呆然と見下ろす像なんかがあって、やるせない気持ちになった。
Rovaの街を復興させるに当たって活躍したのが、Fin人の建築家のAlver Aartoって人。この人のことは去年ゼミで勉強していた。あの勉強がこんなとこで結びつくとはって感じで嬉しかった。ちなみにAartoは北欧デザインの先駆者の一人としても有名で、いろんな家具なんかもデザインしちゃってます。

<1月4日>
9:20 Rovaniemi→Helsinki
Helsinkiはロシア人旅行者がいっぱい。
彼らはかつての日本人ツアー客よろしくバスでやってきて、パシャパシャと写真を撮り、バスで去っていく。行く先々で同じツアー客に会った。
Helsinkiで圧巻だったのはテンペリアウキオ教会。
岩石を掘って作られた教会。中に入ると岩石むき出し。岩石の中にパイプオルガンが埋め込まれてたり。入り口にFinland語、英語、Swe語、露語で「静粛に」って書いてあった。そんな中それらと並んで日本語で書かれていた「安静」だけはちょっと意味が違う気がするんだけど・・・w
Helsinkiの町は重厚だが、そこに不思議と映えるのが最新型の低床式LRT。いわゆる路面電車ですね。かなりスタイリッシュなデザインだけど、街並と調和してた。
トラムも含めた街並は、おととしくらいに日本で上映された『かもめ食堂』って映画で、見れるそうなのでチェックしてみてください。

<1月5日>
早めに宿をチェックアウトして、市場近くの港から出るフェリーに乗り、スオメンリンナ島に行った。ここは18世紀頃から使われていた海上要塞。古くはナポレオン戦争から第二次世界大戦まで使われていた軍事拠点。
かつてはこの島だけロシアの軍事制圧を受けたり、英仏70艘もの軍艦に包囲されたり、それらに砲撃されたりって、散々な歴史をもっていたらしい。
今は平和な島になっていて、Helsinkiの町やバルト海を一望できる。要塞だけに防空壕や砲台なんかがそのまま保存されていた。
夏の暖かいころにきたらもっと綺麗だったんだろうなぁ。
Helsinkiの街に戻って、買い物。
街自体はコンパクトで1日で回れそうな規模だけど、よく見ようと思ったらもう少し時間をかけてくるべきだった。
とにかく、道も広いし、景観も綺麗だし、安全だし、俺の好きな都市ベスト3だ。
17:45 Helsinki→Copenhagen


Finlandは小国で、昔から政治的に難しい立場に立たされてたことが多かったみたい。
RovaでもHelsinkiのスオメンリンナでもその傷跡は垣間見えたし、Fin国内では例えばFin語とSwe語の両方が表記されてたり、ほとんどSwe語しか話せない老人が居たりで、やっぱRussiaやSweや他の強国に歴史的に影響を受けたり、時には搾取されたりって歴史があるんだなって実感。
今はきっとそんなことないんだろうけど、あんな綺麗な街並…ずっと残っていて欲しいなぁって思った。
by shinji717 | 2007-01-07 00:36 | スウェーデン留学記